パソコン部で差がつく!実力が伸びるプログラミングツール8選

パソコン部の活動といえば、タイピングや資料作成だけでなく、近年では本格的なプログラミングに取り組む学校も増えてきました。しかし、「どのツールを使えばいいのか分からない」「初心者でも扱いやすいソフトが知りたい」といった声もよく聞かれます。

プログラミングツールは多種多様で、それぞれに特徴があります。初心者にやさしいビジュアル型から、プロも使う本格的な開発環境まで、目的やレベルに合わせて選ぶことが大切です。

この記事では、パソコン部の活動に役立つおすすめのプログラミングツールを厳選してご紹介します。初めてプログラミングに触れる部員にも、さらなるスキルアップを目指す経験者にもぴったりのツールを揃えました。部活動の時間をもっと充実させる一歩として、ぜひ参考にしてください。

パソコン部でおすすめのプログラミングツール1. Scratch【MITメディアラボ】

Scratch(スクラッチ)はMITメディアラボが開発したビジュアルプログラミング言語で、ブロックを組み合わせる直感的な操作が特徴です。画面上の「10歩動かす」「1秒待つ」などのブロックを繋げることで、キャラクター(スプライト)を動かすプログラムを簡単に作成できます。キーボード操作が不要なため、小学生でも容易に扱える点が教育現場で高く評価されており、日本の小学校・中学校でも教材として広く採用されています。

プログラムは即時実行されるため、トライアンドエラーが容易で、修正しながら完成度を高められる仕組みが学習効果を促進します。キャラクターや背景の豊富なライブラリに加え、オリジナル作品の共有機能を備えており、世界中のユーザーと作品を交換・改良するネットリテラシー教育の場としても活用可能です。高度なプログラミング概念(ループ・条件分岐・変数)を視覚的に習得できる点が、初心者から中級者まで幅広く支持される理由です。

管理会社対象年齢コスト公式サイトURL
Scratch財団8~16歳推奨(全年齢利用可)無料https://scratch.mit.edu37

パソコン部でおすすめのプログラミングツール2. mBlock 5【Makeblock】

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mBlock 5はScratch 3.0をベースに拡張されたSTEAM教育向けプログラミング環境で、ブロック型とテキスト型の両方のコーディングに対応しています。AI・IoT・ロボット制御を統合した点が最大の特徴で、Googleの深層学習やMicrosoftの認知サービスを活用した「顔年齢推定」「ジャンケンAI」など、先進技術を体験できるプロジェクトを簡単に構築できます。教育現場では8歳以上を対象としていますが、Pythonへのワンクリック切り替え機能により、初級者から上級者まで段階的な学習が可能です。

ハードウェア連携に優れており、Makeblock社製ロボット(mBot/Codey Rockyなど)やmicro:bitとの接続が容易で、プログラムの実行結果を実機で即座に確認できる点が評価されています。授業管理機能では、生徒アカウントの一括登録や課題配布が可能なため、教育機関での運用効率が高く、オフライン版も提供されているためネット環境に依存しない運用が可能です。無料で利用できるクラウド連携IoT機能を活用すれば、気象データを活用した自動水やりシステムなど、実社会に即したプロジェクト開発が促進されます17

管理会社対象年齢公式サイトURL
Makeblock8歳~(推奨)https://mblock.cc

パソコン部でおすすめのプログラミングツール3. 教育版レゴ® マインドストーム® EV3【レゴグループ×MIT】

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教育版レゴ® マインドストーム® EV3はMIT(マサチューセッツ工科大学)との共同開発によるロボティクス教材で、レゴブロックの物理的組み立てプログラミング制御を融合したSTEAM教育の世界的標準ツールです。インテリジェントブロックEV3を中核に、超音波センサー・カラーセンサー・タッチセンサーなど多様な入力デバイスを接続可能で、ロボットの「環境認識→判断→動作」という一連の制御フローを実践的に学べます。

プログラミング環境はビジュアルブロック方式を基本としつつ、LabVIEWやPython/C言語への移行が可能な多層構造が特徴です。Bluetooth/Wi-Fi通信による複数台連携や、データロギング機能を活用した科学実験プロジェクトの構築が教育現場で高く評価されており、ロボットコンテスト(WROなど)の公式プラットフォームとしても採用されています。教育版キットには長時間動作バッテリー指導者用教材が同梱され、10歳以上を対象とした体系的なカリキュラムが提供される点が玩具版との明確な差異です。

管理会社対象年齢公式サイトURL
レゴグループ(日本正規代理店:アフレル)10歳~(推奨)https://education.lego.com/ja-jp/product/mindstorms-ev3

パソコン部でおすすめのプログラミングツール4. Viscuit(ビスケット)【原田康徳】

Viscuit(ビスケット)は原田康徳氏が開発した文字を一切使わないビジュアルプログラミング言語で、「コンピュータは粘土だ!!」というコンセプトが特徴です。お絵描き感覚で描いた絵を「メガネ」と呼ばれるツールに配置するだけで、アニメーション・ゲーム・動く模様を直感的に作成できます。操作はマウスやタッチペンのみで完結し、未就学児でも扱えるため、プログラミング教育の最適な入門ツールとして教育現場で広く採用されています。

Scratchよりもシンプルな設計で、アルゴリズムの自動生成機能により「どのように動かすか」ではなく「何を動かすか」に集中できる点が最大の強みです。スマートフォン・タブレット・PCの多端末に対応し、インターネット環境があれば無料で利用可能なため、授業やワークショップでの導入障壁が低いのが特長です。複雑なルールを覚える必要がなく、論理的思考の基礎を遊びながら習得できるため、低年齢層の創造性育成に特に効果的です。

管理会社対象年齢公式サイトURL
個人開発(原田康徳)全年齢(幼児~推奨)https://www.viscuit.com

パソコン部でおすすめのプログラミングツール5. Progate【株式会社Progate】

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Progate(プロゲート)はスライド形式のインタラクティブ学習を特徴とするオンラインプログラミング教育サービスで、初心者向けのカリキュラム設計が最大の強みです。ブラウザ上で直接コードを記述し、即時フィードバックを受け取れる仕組みにより、エラーの原因を日本語で明確に指摘するため、初心者がつまずきやすい「デバッグの壁」を低減しています。学習コンテンツはHTML/CSS・JavaScript・Python・Rubyなど多言語を網羅し、ゲーミフィケーション要素(経験値・レベルアップシステム)が継続性を促進します。

教育機関との連携にも注力しており、未踏ジュニアなどの若年層向けIT人材育成プログラムに教材提供を行い、10代から社会人まで幅広い層が利用しています。有料版「Progate Professional」ではデータ分析・機械学習など実務指向のコースを追加し、ビジネスパーソンのスキルアップにも対応。オフライン環境での利用可能なダウンロード版や、指導者用の進捗管理ツールが教育現場での導入を支援しています。

管理会社対象年齢公式サイトURL
株式会社Progate中学生~(推奨)https://prog-8.com

パソコン部でおすすめのプログラミングツール6. Swift Playgrounds【Apple】

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Swift PlaygroundsはApple社が開発したiPad/macOS用アプリで、Swift言語を用いたアプリ開発ゲーム感覚で学べる点が最大の特徴です。ブロック操作とテキストコーディングのハイブリッド環境を提供し、初心者が「関数」「ループ」「条件分岐」などの概念を視覚的フィードバックを通じて習得できる仕組みが教育現場で高く評価されています。iPadのタッチ操作に最適化されたインターフェースにより、キーボード未経験者でも直感的にプログラミング可能で、小学校低学年から社会人まで幅広い層が利用しています。

ロボット・ドローン・楽器との連携機能が特徴的で、実機制御プロジェクトを通じて「理論と実践の融合」を体験できます。コード自動補完リアルタイムエラーチェック機能により、デバッグの負担を軽減しつつ、本格的なiOSアプリ開発の基礎を築ける点が強みです。教育機関向けにはクラス単位の作品共有機能を備え、グループ学習や授業成果の可視化に活用されています。Xcodeとの互換性を保持しつつ、App Storeへの直接公開が可能なため、プロトタイピングツールとしても注目されています。

管理会社対象年齢公式サイトURL
Apple12歳~(推奨)https://developer.apple.com/jp/swift-playgrounds

パソコン部でおすすめのプログラミングツール7. プログラミングゼミ【株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)】

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プログラミングゼミはDeNAが公立小学校との共同授業から開発したビジュアルプログラミングアプリで、未就学児から小学生を主対象とした遊びながら学ぶ設計が特徴です。ひらがな表記タッチ操作に最適化されたインターフェースにより、文字が読めない幼児でも「ブロックを繋ぐ」操作でキャラクターを動かせます。佐賀県・神奈川県の教育現場で実証実験を重ねた背景から、授業導入に特化した機能(複数ユーザー登録・使用時間制限・作品公開管理)が教育者から支持されています。

カメラ連携機能では手描きの絵を撮影して素材化でき、オリジナルアニメーションの制作を通じて創造力を育みます。チュートリアル動画パズル形式の課題が段階的に配置され、「気づき→試行錯誤→解決」のプロセスを自然に習得できる点が、論理的思考の基礎形成に効果的です。作品共有プラットフォームでは他者のプログラムを改造・再投稿できるため、協働学習地域コミュニティ形成のツールとしても活用されています。

管理会社対象年齢公式サイトURL
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)5~12歳(全年齢対応)https://programmingzemi.com

パソコン部でおすすめのプログラミングツール8. BBC micro:bit【BBC】

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BBC micro:bitはイギリスBBCが主体となって開発した教育向けマイコンボードで、25個のLEDと多様なセンサー(光・加速度・地磁気・温度)を標準搭載しています。Microsoft MakeCodeを中心としたビジュアルプログラミング環境が特徴で、ブロックを組み合わせる直感的操作からPython/JavaScriptへの段階的移行が可能です。無線通信機能(BLE)を活用した複数台連携や、タッチセンサー付きロゴ(v2以降)による拡張入力が、IoTプロトタイピングの学習に最適です。

教育現場での実績が豊富で、日本の小学校から高等学校までプログラミング必修化に対応した教材として採用されています。iPad/Android端末とのBluetooth接続が可能で、電池ボックスによるモバイル運用も支援されるため、野外でのデータ収集ロボット制御など多様な実践が可能です。センサー類のリアルタイム可視化機能と物理演算との連動が、STEM教育の核心概念を体感的に理解させる点が高く評価されています。

管理会社対象年齢公式サイトURL
BBC(日本正規代理店:スイッチエデュケーション)8歳~(全年齢対応)https://microbit.org/ja

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